2021年4月に開業したコワーキングスペース1st.BASEですが、おかげさまで3周年を迎えることができました。
私がコワーキングスペースをつくりたいと思ったきっかけは守山市にあるコワーキングスペース「ROOT」との出会いです。私自身、そのROOTの利用者でした。
そこには当時、まるで違う業種の起業家が12人(社)入居していて、程良い距離感のなかで同じオフィス環境を共有していました。
皆さんとは時に世間話や仕事の話などをしていましたが、何気ない会話の中から、アイデアや人脈やイノベーションが生まれ、実際にビジネス拡大につながるというシーンを何度も見てきました。一人では1にしかなりませんが、1+1=2、1+2=3…人との繋がりで自分の可能性が2倍、3倍…と広がる手ごたえを体験できました。
この環境を、「私が住む彦根にもつくりたい!」こう思ったのがきっかけです。
私は車椅子ユーザーです。できれば自宅から車椅子で行ける距離で物件を探していたところ、南彦根駅すぐの当物件に巡り会いました。(3年かかりましたが・・・)
約120坪の3階建て。想定していたよりだいぶ大きな物件になりましたが、それをフルリノベーションし、1階がコワーキングスペースと貸し会議室、2階と3階がレンタルオフィスとして開業するに至りました。
そもそもコワーキングスペース、レンタルオフィスという馴染みのない文化を、人口11万都市の彦根の方々に受け入れられるのか?何のリサーチもせぬまま見切り発車で始めた事業でした。
いざスタートしてみると、そんな不安をよそに「待っていました」とばかりに利用して下さる方で溢れ、4ヶ月目にはコワーキングスペースの利用者が100名を超え、12室あるレンタルオフィスは全て埋まり満室となりました。
当時コロナ禍ではありましたが、会社員のテレワークスペースとしての需要があった他、コロナをきっかけに何か新しいことを始めたいという起業や副業ニーズとも相性が良かったと思っています。
1st.BASEの入居者や利用者の皆さんは、職種や業種や年齢はバラバラですが、同じビル内で活動しているという共通項から、自然と交流が生まれ、情報交換や人脈形成が行われていて、お互いのモチベーション向上につながっており、他のテナントビルとは一線を画した大きな付加価値になっていると手応えを感じています。
これからますますニーズや価値観の多様化が進むなか、時代の潮流に注視し、都度アップデートしていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。