1st.BASEが日経新聞のWebサイトにて取り上げられました。
なんと彦根市が「テレワークに適した環境が揃うトップ10」に選ばれた(日経新聞調査、対象:人口10万人以上の285市区)ことから、彦根市のコワーキングスペース1st.BASEが実情をヒアリングされたのです。
もちろん当コワーキングスペースもWi-Fi完備、通信速度も実測値として上り:644Mbps、下り:620Mbpsとなかなか「高速」といえる環境を整えています。
ただそうは言っても彦根市で何年もフリーランスをしていると「彦根市がテレワークの環境が整っている思うか」と言われるとピンとこないのが正直なところ。
そこで、「彦根が『テレワークの環境が充実している都市No.1』に選ばれたこと」について、1st.BASEオーナーにインタビューしました。
彦根市はテレワーク需要がそもそも多いのではないか
「あくまで私の考えですが、彦根はテレワーク需要がそもそも多いのではないかと思っています」
オーナーが言うには、彦根は次の3つの理由から「そもそもテレワークが盛んになるだけの土壌がある」とのこと
- 大企業が多い
- 立地として近隣都市へのアクセスが有利
- 古くからある家が多く、部屋が余っているためテレワークしやすい
大企業が多い
彦根市には平和堂、フジテック、PanasonicやScreenホールディングスなどの大企業が数多くあります。
大企業の「テレワークに移行しやすい層(オペレーション業務や営業職、事務職など)」がテレワークを開始しテレワーク人口が増加したことで、結果として彦根市のテレワーク環境の整備につながっているのではないか、と思われるのです。実際上で挙げた会社の利用者も1st.BASEには在籍しています。
立地として近隣都市へのアクセスが有利
立地として近隣都市へのアクセスがいいのも、彦根でのテレワーク需要が増える要因の一つと思われます。
彦根は名古屋や大阪、金沢などの都市の中心にあり、これらすべてへのアクセスが良好です(どこからもそれなりに遠い、という見方もできますが……)。
つまり元々これらの都市へのアクセスを見込んで事業所を彦根に置いている会社が、コロナ禍にいたり周辺都市にいく必要がなくなり、そのままテレワークに流れていったと想定されるのです。
古くからある家が多く、部屋が余っているためテレワークしやすい
「彦根は古くからある家が多いんですよ。古い家は土地が広いし部屋数も多いので、テレワーク用の環境を整えやすいかもしれませんね」
日経新聞の今回のアンケートでの基準となる「テレワークに適した環境が揃う都市」の条件は以下4つでした。
- 通信速度
- 公衆の無線LAN数
- 住宅面積
- 貸しオフィス数
つまり住宅面積が広い田舎であれば、今回の日経新聞での分析において「テレワークに向いている」傾向があるのです。
たしかに田舎と比べると都会の方がカフェやコワーキングスペースなどの店舗数は多いでしょうが、都会の住宅は田舎と比べると住宅面積は狭めの傾向。
テレワークは毎日のことなので「家でテレワークしやすい」田舎の環境の方がテレワークに向いている、よって田舎の方がテレワークに踏み切りやすいというのもなるほど、そうかもしれません。
もっとテレワーク環境はあってもいい
「とはいえ、彦根はもう少しテレワークしやすい、コワーキングスペースのような施設があってもいいと思います」
現在彦根のコワーキングスペースは以下の3箇所です。
- 1st.BASE
- teminca
- XROSS
ただ3箇所というのは実は少ない方で、滋賀県の他の市町でのコワーキングスペースの数は守山市4箇所、大津市7箇所と、いずれも「テレワークの環境ランキング」では285位以降の都市に劣ります。
また「彦根市の学生比率の高さ」を考えても彦根のコワーキングスペースの数は少ないといえます。
というのも、彦根市内の学生はなんと6000人に及ぶほど。これは人口比率から考えると東京都内の学生比率と同じくらいなのです。それに対して彦根市内で勉強できる場所は、あまり多くはありません(関連記事:彦根市内で勉強できる場所5選|元県立大学生が厳選)。
最後に「テレワークの環境が整っている実感はありますか?」と聞いたところ、オーナーは次のように答えてくれました。
「テレワークの環境が整っている都市1位として記載いただけましたが、我々としては『環境を整えていく必要のある都市』と考え、より快適なテレワーク環境を提供していきたい、と考えています」